アイドルは電脳握手の夢を見るか

アイドルは青春の縮図。

2015年を振返る(1)乃木坂46

 2015年、アイドル界で一番の飛躍を遂げたのは間違いなく乃木坂46でしょう。

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※映画も公開されました。

 とはいえもともと売れてなかった(※売れてなかったという表現は一般的社会内での認知だけの話でアイドル業界の中で言えばデビューから今までぶっちぎり売れまくっているという認識なのは間違いない)のが不思議なくらいの楽曲の良さとビジュアルのずば抜けた魅力ですので、まさに順当な結果と言えます。個人的には、乃木坂ちゃんが売れてしまうのは遅かれ早かれ必ず起こってしまうことなので仕方ないと思っていますが、この文化系の雰囲気が大好きなので、ビジュアルに惹かれてやってきた体育会系の人たちやリア充の皆様がこの素敵な花園を荒らしてしまいませんように…ということを切に願って止みません…。

 大好きな乃木坂ちゃんですが個人的に今後について課題を感じないわけではなくて、特に感じる課題としては「ライブのクオリティをどう上げていくのか」という部分でした。そんなことを心の中でぼんやり思っていたら、夏のライブツアーのテーマが「乃木坂らしさとは」という内容で、メンバーと自分の思いは決してずれていないんだなということを思い。更にその夏の試行錯誤の結果が乃木坂46とは(秋元康先生の描くダウナー文化系の雰囲気盛りだくさんの)『楽曲』である」という結論になっていたことを受けて、その結論も私とは全然ずれていなかったし、今後はこの目標に向けてどういうパフォーマンスを行っていくべきなのか、という一本の軸が乃木坂46に出来たのだと思うと、2016年も楽しみな思いで身体中が満たされるような気分です。

 

 乃木坂46の魅力を一言で伝えるとすると世間の人にはビジュアルやその雰囲気が一番に刺さっているということは思いますが、個人的には乃木坂の魅力とは、「一緒に仕事をした人たちが心から応援したくなる(ファンになってしまう)」メンバーたちの個性豊かで心優しい人柄だと感じています。

 乃木坂ちゃんはたくさんの人たちとお仕事しておりますが、一度でもお仕事で関わった方々からとても暖かく接していただける場面がとても多く見られます。一番近い話では公式おにいちゃんであるバナナマンとの紅白での触れ合いや、乃木どこに遊びに来てくれたクイズ王(古川洋平さん)もメンバー達の収録時の様子を絶賛していましたし、ライブに来てくれた高橋大輔アナウンサーも乃木坂ちゃんに何かあるごとにTwitterで優しい言葉をかけてくださっています。初森ベマーズのスタッフの方々も乃木坂ちゃんとお仕事をしてとても大好きになったらしく、自分のお金でグッズを買ったり、微笑ましい場面が幾度も見られました。

 私はアイドルちゃんたちと実際にお友達な訳ではありませんので実際にその子たちがどんな性格なのか知る由もありません。ただ、『売れていくアイドル』に必要な要素って、色々ありますが、絶対に必要なものは「周りが応援したくなるような朗らかな魅力があるかどうか」だと思っています。これがないと、どんなに可愛くても、どんなに歌や踊りが上手くても、一瞬だけ売れることはあっても、継続的に長く売れていくことは不可能だと思っています。

 「この子と一緒に仕事がしたい」と思わせることが出来るかどうかは一社会人としてもとても大切なことであり、それが可能な乃木坂46のメンバーというのは、きっとどこに行ってもキラキラ輝くことが出来るだろうと、すごく信頼をおいて見ています。2016年は今まで以上に個人のお仕事も増えるでしょうし、グループとしてもどこかに御呼ばれすることが増えてくることでしょう。今までは言わば、箱庭の中で温室育ちで守られてきた時代であったと思いますが、ここからが真価を問われる時代になるのだと思います。ただ、乃木坂46の魅力は「ビジュアル」だけではなく「その人柄」にあるのだということが十分に世間に浸透した時が、きっと乃木坂46がメジャーへと駆け上がっていく確かな一歩になります。

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 たくさんのメンバーがいますが、掛け値無く素敵な女の子ばかりだと思えるグループです。正直、全員が全員恵まれたポジションにいられない構造ともなっており、それはとても歯がゆいですが、全メンバーが幸せな毎日を過ごせる2016年になればいいなということを、心から願っております。